旅先で安心して過ごしたいホテルを選ぶ場合、安全であることが第一の条件となります。滞在中、安全を脅かす要素としては、火災、犯罪と並んで地震があります。建物の耐震性、防火や避難対策、防犯対策などで高い水準の安全性が求められるのが宿泊施設です。建物が地震に対して十分な耐震性があるかどうかは、前もって知ることができます。宿泊施設の利用者は、予約前、安全を確認する必要があります。建物の耐震性は、建築年数や構造形式、耐震補強の有無で素人でもある程度の判断が可能です。安全な地域に建つ比較的新しい施設は、特に検証しなくても安全と言えます。問題となるのは、災害の危険のある地域に建つ施設や、建築年数の比較的古い施設です。これらの施設に宿泊しようとする場合は、前もって耐震性を調べる必要があります。

立地場所で異なる宿泊施設の安全性

日本列島は、いつ、どこで大きな地震が起きてもおかしくない状態にあります。地震が起きた場合、建物の被害は地域により異なります。震源が近い場合は被害が大きくなり、特に、活断層のある地域の被害は甚大となることが予想されます。地震被害は地盤によっても異なります。過去の大きな地震では、一定の地域に被害が集中する傾向にあり、地盤が悪い場合がほとんどです。ホテルを選ぶ場合は、地盤の悪い場所は選ばないことです。地盤の悪い場所は洪水や水害が発生する場所と重なります。埋立地や海の近く、河川の近くは要注意です。砂地盤の地域は液状化の危険があります。宿泊をする場合は施設を選ぶ前の、地域を選ぶことが大切です。地域が悪い場合は、新しい建物かどうかを確認し、古い場合は耐震補強された建物であるかどうかを確認する必要があります。

古くても安心して宿泊できる建物

1981年の建築基準法改正により、新耐震設計基準が摘要になりました。新耐震設計基準で建てられた建物は地震に対して安全です。それを知るには、建築年数、或は、営業開始の年を調べる必要があります。ホテルの検索サイトなどで調べた場合、建築年数が掲載していることは稀です。一部の宿泊施設ガイドブックには建築年数が記載されたものがあるので、ガイドブックで調べる方が便利です。1981年以前、或は近辺に建てられた建物の場合は、旧耐震設計基準で建てられている可能性が高く、詳細な調査が必要です。建築年数が古い場合はホテルに直接電話し、耐震診断や耐震補強の結果を聞いてみることが勧められます。明確な回等がない場合は危険と判断し、宿泊は控えた方が無難です。耐震補強がされていれば、そのことをアピールしているはずです。